今回ご紹介するのはシーリングの打ち替え工事の施工完了までの作業工程になります。
まず、シーリング工事とは、「建物の外壁ボードとボードの間のつなぎ目」や「外壁とサッシの隙間」など、動きの多い目地または隙間などに高度の防水性・機密性等を確保することを目的とした工事のことです。
シーリング工事を行うことによって、建物の隙間からの雨水の侵入を防ぐことが出来ます。
そして地震で建物が揺れた際や強い暴風雨の際に、目地(部材の継ぎ目)の動きに追随し伸び縮みをし、建物を漏水等から守ることがシーリングの主な理由です。
では施工完了までの作業工程を見ていきましょう。
<工程ー1>除去(打ち替え工事の場合)
既存のシーリング材を取り除きます。
<工程ー2>プライマーの塗布
シーリングを施す場所に錆びやホコリがなく乾燥していることを確認し、シーリング材を目地に接着するプライマーを塗布します。
<工程ー3>シーリング材の充填
コーキングガンと呼ばれる器具を使い、シーリング材を目地に充填します。「どんなシーリング材を使うか」「コーキングガンのノズルのサイズや形が適切か」「気泡が入っていないか」など、職人の判断や技能によって仕上がりが左右されます。
<工程ー4>ヘラでならす
充填したシーリング材を、ヘラを使って押さえて圧着させます。密着性を高めるとともに、余分なシーリング材を除去し、表面をきれいに整えることがこの作業の目的です。
~施工完了~
建物の隙間を埋めたシーリング材がその役割をしっかりと果たすには、定期的なメンテナンスが必要です。
常に外部環境にさらされるシーリング材は、太陽の紫外線や雨風等の影響を受けて、約5年経過するとひび割れ、肉やせ、はく離等の劣化がはじまるからです。
劣化すると本来の機能である、水が通る隙間を塞いだり、建物の動きに追随して伸縮するという機能が発揮出来なくなり、建物全体の劣化をスピードアップさせてしまいます。
大切なお家を長く守るためにも定期的にシーリング材の状態をチェックし、正常に機能を果たしているかを確認してください。