今回ご紹介するのはガルバリウム鋼板を張る屋根のカバー工法です。
※ガルバリウム鋼板とは、、、
耐用年数(耐久年数)が長く、金属素材でありながらサビにくい、耐震性が高いなど様々な魅力がある優秀な建材です。
※カバー工法とは、、、
「現在の屋根」に「新しい屋根」を被せる施工で解体工事がほぼ不要、つまり廃材がほとんど出ません。
これが最大の特徴で、様々なメリットへ繋がっていきます。
解体と廃材処理が必要な部分は棟板金くらいなので、葺き替えなどと較べると費用を抑えることができます。
また、塗装や葺き替えよりも短い工期で施工できますのでその分の人件費も少なくなりますので、それだけ費用も抑えられる施工方法となります。
屋根のてっぺんを棟(むね)とよびます。
棟板金は名前のとおり、棟に取り付けられている板金のことです。
棟板金は鉄くぎで留められていることが多いです。
屋根カバー工法では、はじめに古い棟板金を取り外します。
一度はずした棟板金を再利用することはできません。
棟板金の下には、棟下地(むねしたじ)または貫板(ぬきいた)とよばれる下地が取り付けられています。
この下地には、木材が使われていることがほとんどです。
屋根の軒先(低いところ)から棟(高いところ)に目がけて、防水シートを敷き詰めます。
防水シートはルーフィングシートや下葺き材(したぶきざい)ともよばれます。
防水シートは最終的に屋根からの雨漏りを防ぐ、重要なシートです。
屋根カバー工法をおこなう一番の目的は防水シートを新しく張ることです。
屋根本体葺いていきます。
屋根材を張り終えたら、棟板金の下地を取り付けます。
棟板金の下地には腐りにくい素材の製品がおすすめです。
根カバー工法をおこなう時は、換気棟の取り付けをおすすめします。
換気棟とは、屋根裏のこもった熱や湿気を外へ自然放出してくれる部材です。
結果的に断熱効果や屋根の耐久性が高まります。
換気棟がない場合は新設することもできます。
最後に仕上げの確認をして足場の解体を行い工程終了となります。